黒豆 |
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お正月のお節料理といえば 豆の煮方 |
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「黒豆」 |
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こっちが岩手滝沢産黒丸 |
こっちが岩手滝沢産黒平 |
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黒大豆は大豆類に属し、栄養成分上は「畠の肉」といわれる程優れた大豆と同じ成分が含まれています。特に昔から咳が出たりのどが痛いときなどには、黒大豆の煮汁を飲むと良いと教えられています。品種はいろいろありますが、中でも有名なのが丹波産の大粒黒大豆「丹波黒」があります。 食材としては、お正月の料理には欠かせない「黒豆」に使われます。また、関東の方では、昔から「黒豆」に「しわが寄るまでまめに達者に」との願いをこめ、黒豆をしわが寄るほど硬く煮ていました。煮方としては、豆を柔らかく煮てから調味料を入れます。 お婆ちゃんたちは、この黒豆の煮汁を喉の薬として飲んでいた。声がよく出るとかっていわれて飲まされた記憶があります。 黒豆は古くの昔には、日本や中国で薬として使われていた。 黒豆の品種で代表的なものは、兵庫県の丹波黒と北海道の中生光黒。篠山地方では、粘土質の土壌と、昼夜の激しい温度差が好条件となって、古くから良質の黒大豆が栽培されてきた。粒の大きさ、つやは右にでるものがなく、煮上がりの味のよさは抜群。 漢方では黒豆は体の成長や発育、生殖ををつかさどる腎を補うものと考えられている。 黒豆の効能 主に黒大豆に含まれる12種類のイソフラボンに秘密がある。特にその胚軸(胚芽)にはダイズイン・ゲニスチンの他にグリシチンと呼ばれるイソフラボンが多量に含まれている。更年期障害の軽減や女性の乳ガン、男性の前立腺ガンの予防。結腸ガン、肺ガンなどの発症を抑制する。 |
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岩手ではこれがいいかな
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黒大豆 中生 極大粒 南部黒平 県下全域 長所:安定良質。黒豆、雁喰(普通大豆と同様機械収穫可)。 短所:シストセンチュウ抵抗性弱。 ◇岩手県で栽培されている品種の特性表 南部黒平(準奨) 二戸在来より選抜 II b 42.5 黒平 軽米 北上 |
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超有名ブランド 「丹波黒」
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丹波黒は、古くから丹波地方(京都、兵庫県の一部)で栽培されてきた黒大豆の一種です。篠山市の川北地区が発祥の地とされ、篠山藩の藩主を通じて将軍にも献上されたと言います。明治時代には日置地区の豪農の波部六兵衛、本次郎親子が優良な種を選んで生産を奨励したことも、篠山市で丹波黒が盛んになる一因となりました。 丹波黒の最大の特徴は粒の大きさ。他の黒大豆は百粒の重さが40g前後なのに対し、丹波黒は80gにも達する。また、他の大豆に比べて開花から成熟までの期間が一ヶ月近く長い。暑すぎず寒すぎず、秋に霧が多いといった独特の気候と粘土質の土壌である丹波地方の風土が大粒である丹波黒を育ててきました。 収益性の高い「丹波黒」は米の転作作物としても注目され、西日本各地に産地が広がりました。今でも篠山市は全国の作付面積約3800ヘクタール(平成12年度)のうち約500ヘクタールを占める大産地です。丹波黒を原材料とする加工食品は、どれもおいしく人気も高く黒豆パン、黒豆アイス、黒豆おかき・・と種類も豊富です。また、新たな食品開発の取り組みも盛んになっています。 煮豆・枝豆用(黒大豆) 近畿・中国・四国地方 煮豆加工適性に優れ、枝豆としても評価の高い良質品種。丹波黒 1 加工適性 (1)加工上の長所・短所 古くから丹波地方で栽培されていた在来黒大豆で、世界一の極大粒です。大粒にも拘わらず裂皮はあまりありません。種皮の表面に白い「ろう粉」を生じるのが外観上の特徴です。 煮豆にすると、見栄えがよく、柔らかく、舌触りが滑らかで風味が良いので、最高 の材料とされています。枝豆にしても煮豆と同様のおいしさが特徴です。 (2)原料大豆品質に関するデータ 項目 丹波黒 タマホマレ との比較 粒大極大中粒 形球 球 百粒重(g) 83.7 28.5 種皮色 黒 黄 へその色 黒 黄 ( ) 成分組成対乾物% 粗蛋白質含有量37.1 37.2 粗脂肪含有量18.7 19.0 全糖含有量20.1 20.0 可溶性糖含有量19.2 16.9 平成年度兵庫県立北部農業技術センター調査結果。10成分組成については、兵庫県立中央農業技術センター農業試験場但馬分場産の収穫物分析結果(1988)。タンパク質換算係数はとした。5.71 (3)煮豆適性測定結果 項目 丹波黒 タマホマレ 吸水増加比2.08 2.08 煮豆 粒径(mm) 11.9 8.9 切断強度(g/cm ) 153 264 2 兵庫県立中央農業技術センター農業試験場但馬分場産の収穫物分析結果(1988)。 2 栽培特性 (1)栽培上の長所・短所 近畿地方では最も晩生であり、普通の大豆に比べて草姿が大きく、主茎が太く下位。分枝が開張します枝折れ倒伏ウイルス病立枯性病害などで収量が不安定です、。しかし高価格が期待できるので労力をかけて生産に取り組む地域が増えています (2)栽培特性に関する育成場所での試験結果 項目丹波黒タマホマレ 開花期(月.日) 8. 9 7.27 成熟期(月.日) 11.25 10.29 耐倒伏性弱強 ウイルス病弱中 草型開張型閉鎖型 主茎長(cm) 63 63 主茎節数17.6 14.4 分枝数11.1 4.6 子実重(kg/a) 19.2 29.5 *平成年度兵庫県立北部農業技術センター試験成績に基づく。10 (3)栽培面積(平成13年産) 兵庫県1,262ha 岡山県1,930ha 広島県115ha 香川県141ha ha 愛媛県36ha 高知県1 (4)栽培上の留意点 丹波黒は一般に遺伝的純度が低く、小粒など特性の劣る系統もあるので、種子は信頼できる所から入手することが必要です。ほ場は灌排水のしやすい地力の高い転換畑を選び、連作は年程度までとします。播種は2月上旬頃にします。直播、育苗移植栽培とも行われますが発芽率が低いので多めに播き、立毛密度は〜 株1本立て)とします。月中旬頃までに〜 2回、最終的に第1本葉節まで培土します。梅雨明けまでは排水に注意し、その後は土壌が乾燥しすぎないように、必要に応じて畝間灌水します。〜 月は虫害主体に数回8 9防除を実施します。丹波黒ではカメムシ、ハスモンヨトウ、ウイルス病、茎疫病などの被害が目立ちますが病害の防止は困難です。枝豆用は最終防除を9月中旬までに行います。収穫は枝豆としては月中旬頃、乾燥子実用は10月中〜11下旬の黄葉期頃に行います。 |
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